正直、厳しい現実
教職員組合の組織率、下がり続けてますよね。昔は「組合に入るのが当たり前」だった時代もあったのに、今や多くの先生にとって組合は「よくわからない存在」になってしまいました。
でも考えてみてください。長時間労働、増え続ける業務、なかなか改善されない職場環境…。こういう問題って、一人で声を上げても限界がありませんか?本来なら組合がその役割を果たすはずなのに、肝心の組合員が少なくては力になれない。これって、なんだかもったいない話だと思いませんか?
さて、どうする?2つの道
この状況で、組合はどんな選択をすべきでしょうか。大きく分けて2つの道があると思います。
その1:じっと我慢して時を待つ
1つ目は「とりあえず今の組織を維持して、いつか世の中が変わるのを待つ」という考え方。組合に理解のある人たちとしっかりつながって、社会全体が労働組合の大切さに気づく日を待つんです。
確かに、無理に変化を求めずに着実にやっていけば、組織は残るかもしれません。でも、正直なところ「待っているだけで状況が好転する」って、ちょっと楽観的すぎませんか?
その2:新しいやり方を試してみる
2つ目は「組合に共感してくれる人はちゃんと大切にしつつ、でも新しいスタイルの組合活動も考えてみよう」というアプローチ。
今の先生たちって、家庭との両立や自分の時間も大切にしたいし、従来の「会議に出席して、集会に参加して…」というスタイルだけじゃ、なかなか参加しづらいですよね。だったら、もっと気軽に、日常生活の中で無理なく関われる組合活動があってもいいんじゃないでしょうか。
昔の組合って、何が良かったの?
新しいやり方を考える前に、ちょっと過去を振り返ってみましょう。組合活動が活発だった頃、組合員の人たちは何を考えていたんでしょうか?
当時の人たちに話を聞くと、「組合のおかげで職場が良くなった」「同僚と一緒に問題を解決できた」「自分たちの声が届いた」という実感があったそうです。そして、それは特別な活動家だけの話じゃなくて、普通の組合員同士が職場で自然に「最近、こんなことが問題だよね」「組合で何かできないかな」って話し合っていたから実現できたんです。
つまり、執行部の人たちが一生懸命頑張るだけじゃダメで、組合員同士がつながって、お互いに影響し合って組織が大きくなっていく。これが組合の本来の姿なんですね。
一人ひとりが主役になる組合
今の状況で一番大切なのは、「組合員一人ひとりが主役になれる組合」を作ることだと思います。
組合活動って、なんだか特別な人がやる特別なことみたいに思われがちですが、本当はそうじゃないはず。職場のちょっとした困りごとから、教育政策の大きな問題まで、みんなが自分の関心や得意分野で関わることができれば、もっと身近で魅力的な組織になるんじゃないでしょうか。
例えば、「会議は苦手だけど、SNSでの情報発信なら得意」という人もいれば、「大勢の前で話すのは無理だけど、同僚との個人的な相談なら任せて」という人もいるでしょう。そういう多様な関わり方を認めて、活かせる組合になれたらいいですよね。
デジタルの力を借りてみる
「でも、具体的にどうやって?」と思いますよね。ここで注目したいのが、WEB技術の活用です。
オンラインなら、時間や場所の制約が少なくなります。夜遅くでも、家事の合間でも、ちょっとした空き時間に組合の活動に参加できる。情報共有も簡単だし、同じ悩みを持つ人同士がつながりやすくなります。
大切なのは、「デジタルだから便利」ということじゃなくて、「デジタルを使って、もっと多くの人が参加しやすくなる」ということ。技術は手段であって、目的は人と人とのつながりを強くすることです。
組合員が「あ、自分も組合の活動に参加してるんだ」「自分の意見が反映されてる」って実感できるような仕組みができれば、組合への愛着も深まるし、「友達にも薦めてみようかな」という気持ちにもなるかもしれません。
小さな一歩から始めよう
組織率を急に上げるのは難しいかもしれませんが、まずは今いる組合員の満足度を上げることから始めてみませんか?
「組合に入っていて良かった」と思える体験を積み重ねて、「この組合なら友達にも紹介したい」と思ってもらえるような組織を目指す。そうすれば、自然と口コミで広がっていくはずです。
未来は明るい?
教職員組合の未来は、決して暗くないと思います。教育現場の課題は山積みだし、先生たちが抱える悩みも深刻です。だからこそ、組合の存在意義は大きいはず。
問題は、その価値をどうやって多くの人に伝えるか、どうやって参加しやすい組織にするかです。過去の良い部分は大切にしながら、現代に合った新しいスタイルを模索していく。そんな挑戦ができれば、きっと多くの先生たちが「やっぱり組合って必要だよね」と思ってくれるんじゃないでしょうか。
変化は大変だけど、やってみる価値はありそうです。みなさんはどう思いますか?