なぜ、オウンドメディアサイトWEBSON-UNION開設したのか〜教職員組合の情報施策のアップデートで組織強化、拡大に貢献したい

コラム
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はじめまして。WEBSON代表孫弘樹(そんほんす)と申します。

2023年3月31日をもって23年続けてきた公立小学校教員の職を辞し、ホームページ制作、開発、ウェブ施策運用を生業とした個人事業主となりました。これまで、お弁当屋さんや海外不動産を主に取り扱う事業者様などのウェブサイトを制作したり、ウェブ制作会社様やウェブディレクター様から「コーディング」という、HPを構築するお仕事を頂いたりして、実績、経験を積んでまいりました。

実は、教員を退職した背景には、

教職員組合の情報施策のアップデート

教職員組合の組織強化・拡大

に貢献したいという思いもありました。

このオウンドメディアサイトの開設はその第一歩としてチャレンジするものです。

23年の教員経験、20年の教職員組合役員経験をもとにした、私自身の発信、いずれは、これまでのつながりを活かした発信もしてまいりたいと考えています。

教職員組合で感じてきた課題

組合のやっていることが伝わらない

組合運動に真摯にとりくんでいる人の多くが異口同音に語ること

「組合がやっていることがちゃんと伝わったら、理解できるのにな」

まさにこの一言です。私もよくそう思います。

情報が伝わらない→理解されない→組合入らない→さらに情報が伝わらない

こんな負のループが起きていると感じています。

情報が適切に伝わっていれば、組合に入っているだろうになと思える人があなたのまわりにもいませんか?

なぜ伝わらないのか〜多忙化とメディア状況の変化

紙からウェブへ

これまでは、紙の機関紙を連絡便(逓送便)で送り、組合員が読むことで、情報が適切に伝達されていました。また、組合員が多いところでは、分会会議なども定期的に行われ、口頭でのコミュニケーションも活発で、ここでも、先輩から後輩へ組合の意義やとりくみが伝達されていたわけです。

現場の多忙化、組合員数の減少によって、状況は変化してきました。

中でも、注目しておきたいのは、多くの人の情報へのタッチポイントが紙ベースからウェブベースに変化してきていることです。

世間で「新聞」が読まれにくくなっています。

個人が情報へアクセスするときの選択肢が増え、こういった紙の機関紙からの情報が組合員や現場の教職員に読まれにくくなってきています。
執行部を経験された方々は、机上に配られた機関紙やチラシがじっくりと読まれていないなということをなんとなく感じているのではないでしょうか?

機関紙の質がさがったとかいう問題ではなく、周りの状況の変化によって、相対的に紙の機関紙が手に取られにくくなっているということだと言えます。

これまでこれから・現在
紙の新聞(機関紙)やちらし
連絡便(逓送便・庁内便)で職場の机上へ
分会会議が定期的に開催
機関会議への出席率高
職場で組合の話をする
ウェブをはじめ情報取得の選択肢増
紙の新聞やチラシがあまり読まれない
多忙化によって分会会議優先度下がる
機関会議への出席率だんだん下がる
職場で組合のことを話題にしづらい
組合員、現場教職員に届く情報について

多忙化によるコミュニケーション不足

現場での組合活動の衰えということもあります。

現場が忙しくなる中、組合の意義やとりくみについて、じっくりとコミュニケーションをとる余裕が減ってきていると感じてはいませんか?

実際、私が執行委員長をつとめていた単組においても、分会会議を開けているところが年々減少の一途をたどっていました。

ぼくがいたのは市町村の単組(支部ではない)だったので、都道府県教組からも、「分会会議をするように」という提案が会議のたびに行われるようになってきました。

直接的に組合の組織率に影響していると思われる事象ですから当然なのですが、では、なぜ、この現状になってきているのか。同時に、どうすれば分会会議を行いやすい状況にできるのか。そんなことを考えながら、いろいろな施策をうってきました。

それなら何ができるのか

現場の状況にあった形での情報提供ができていないことで、情報が伝わりにくくなり、その結果、教職員組合の組織率や組織の強さに影響が出てきているということではないでしょうか?では何をすべきか。

  • 情報が正しく、できるだけ多くの人に伝わる状況をつくる
  • 組合のことについてコミュニケーションをとることができる状況を作る

この2つは、今まで教職員組合が大切にしてきたことにほかなりません。

執行部からの情報が伝わる密度が上がればあがるほど、
組合がやっていることが伝わります。そして、気づきを得る人がいます。

これらの活動に、ウェブ上で積み上げられた知見を総動員してとりくむことで、情報の伝達度があがっていくのではないかと考えています。

また、ウェブでの活動は場所を選びません。執行部自体も多忙になり、コアの部分の活動自体も、厳しい状態があると感じているのではないでしょうか?

ウェブの技術を使えばこの課題についても、解決の道が見えてくるのです。

まとめ

実はウェブの世界には、教職員組合の活動へのヒントや役立ちTipsが本当にたくさんあります。

これらの知見を学んできて、自分が委員長をしていた組織でもやってみて、成果は感じています。

その成果は、実は、これまでの組合活動なら、オフラインでやってきたことと根っこは同じものばかりです。

このメディアでの発信をきっかけに、いろいろな組織の人達とともに、日本社会の労働組合の価値を伝え、その有り様を前進させていきたい、そんな思いでこのウェブメディアを立ち上げました。

これから、多くの人とつながりながら、とりくみをすすめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。